ヒラタの強み
脳卒中
脳卒中とは
脳卒中とは、脳の血管が破れたり詰まったりする事により発生する病気です。脳卒中は原因により、「脳の血管が詰まるタイプ(脳梗塞)」と「脳の血管が破れるタイプ(くも膜下出血と脳出血)」の2種類に分類されます。
いずれの脳卒中も一旦発症すると、死亡率ならびに寝たきりになる率が非常に高く、脳卒中に対する治療(特に血管内治療)は社会的にも現在大きな注目を浴びています。
急性期脳梗塞とは
脳梗塞とは、脳の血管が詰まり、血流が途絶えことにより脳の細胞が死んでしまう病気です。脳梗塞の中でも心房細動が原因となる心原性脳塞栓症は、一旦症状が発生すると死亡率が高く、命が助かったとしても重度な神経症状を残すケースが少なくありません。
急性期脳梗塞の低侵襲治療
血管内治療は主要な脳血管である、内頚動脈、中大脳動脈、脳底動脈などの太い脳血管にカテーテルを入れ、血栓を取り除き血流を回復させる治療法です。この血管内治療は血流再開までの時間が大きく患者の予後を左右するのが特徴です。
急性期脳梗塞に対して血管内治療は国際治験で良い結果が次々と報告され、日本国内のみならず世界中の急性期脳梗塞に対する血管内治療数が増加しています。
急性期脳梗塞への取り組み
当社の脳血栓回収用の医療デバイスは、2011年6月に薬事承認を取得し、国内では2番目に早く薬事承認を受け、これまでに多くの症例で使用されています。
2011年発売当初より多くの改良が加えられています。
脳動脈瘤とは
脳動脈瘤とは、脳内の血管の一部が膨らみ瘤状になった部分のことをいいます。破れていない(出血していない) 瘤を未破裂脳動脈瘤、破れている(出血している)瘤は破裂脳動脈瘤と呼ばれています。
脳動脈瘤は小さな場合は破裂する可能性は比較的低いのですが、サイズに拘らず一旦破裂が発生すると、いわゆるクモ膜下出血となり患者の予後を著しく悪化させます。
破裂脳動脈瘤はもちろん、未破裂脳動脈瘤も破裂の確率が高い(不成形な脳動脈瘤や、瘤の大きさが短期間で成長している脳動脈瘤など)場合は積極的な治療が必要となります。
脳動脈瘤の低侵襲治療
脳動脈瘤の治療は破裂、未破裂に拘らず二種類の治療方法が一般的です。開頭手術によるクリッピング術と、血管内手術による塞栓術の2つがあります。
それぞれの治療法に一長一短があり、病変部や患者年齢など様々な要素を考慮し治療が選択されています。
脳動脈瘤への取り組み
血管塞栓用コイル
脳動脈瘤塞栓術に使用される当社が取り扱うコイルはベースの性能を高めたうえで、当社独自の製品特徴を兼ね備えています。
マイクロカテーテル
コイルを脳動脈瘤内に留置するには、必ずマイクロカテーテルを介して手技が行われます。当社が取り扱うマイクロカテーテルは国内製造という強みを活かし、国内の術者のニーズを徹底的に調査しデザインされ高い評価を得ています。